CS準決勝を視察した日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が試合内容に危機感を募らせ、Jリーグのチーム数削減に言及した。「Jリーグに求めるのは質の高い試合。そのためにはチーム数を減らすという選択もあるのかもしれない。それにより質が上がる可能性がある」と私案を初披露。現在18チームのJ1から数チームを削減することで、競争力と全体のレベルを上げられるではないかという提言だった。

 試合そのものを「本当にきつい感じがした」と厳しく論評した。大一番にもかかわらず終盤に足がつり、走れなくなる選手がいた。「シーズン終盤で難しい時期だがフィジカル的にもっといい準備ができなかっただろうか」などと指摘。2ステージ制についても賛成しかねる様子だった。

 既に年内の活動を終えた代表の強化にも余念がない。熱望する国内組を集めた面談について「クラブの許可を得た上で12月20日に呼びたい」と具体的な日取りも明かした。視察の前後に、都内での中学生30人を集めた「KIRIN キャンプ」で代表スタッフ勢ぞろいで熱血指導。将来の日本代表にもハリル流を注入するなど、大忙しの1日だった。【八反誠】