湘南の曹貴裁監督(46)が来季も指揮を執ることが11月30日、決定した。平塚市内で「16年は湘南でやることに決めました」と報告した。J1に昇格したばかりのチームを年間8位に押し上げ、湘南が続投要請したほか、新潟、J2京都、C大阪など複数クラブからオファーを受けていた。破格な条件のチームもあった中での選択に「湘南が一番、僕という人間を必要としてくれたと直観的なものも含めて感じた」と明かした。

 来季は指揮官として5季目、育成監督時代を含めると12季目となる。ナビスコ杯覇者の鹿島には今季2勝。「ナビスコ杯の決勝を見て、何人もの選手が、あの舞台に立ちたい、と思ったはず。夢から現実にいく作業をしていかないと」とさらなる飛躍を見据えた。

 湘南スタイルをともにつくりあげた大倉智社長が退任することに「彼がチャレンジすることには一友人として応援したい」と言い、「湘南が尻すぼみになる姿を彼自身も見るのがつらいと思う。そういう気持ちも含めて(続投を)決めた」と明かした。【岩田千代巳】