J2福岡が大宮、磐田に続く来季J1昇格「最後のイス」を仕留めた。プレーオフ決勝で、3位福岡は4位C大阪に中村北斗のゴールで執念のドロー。引き分けたため規定により年間順位の福岡が2011年以来、5年ぶりのJ1となった。

 元日本代表の井原正巳監督は、主将を務めた現役時代を彷ふつさせる統率力でチームをまとめ就任1年目での昇格となった。

 試合を終えた井原監督は時折、目をうるませながらのインタビューとなった。「この1年間みんな頑張ってきたことを、みんなが出し切ってくれて良かった。多くのサポーターが詰めかけてくれたし、向こう(福岡)でもサポーターが昇格の喜びを味わってくれて良かった。支援者、スポンサーに昇格をプレゼントできて良かった」と感謝の言葉をつづった。

 1点をリードされながらも試合終了間際のゴールで同点。ドキドキの試合内容に「先制点をとられて苦しい中、90分あきらめず戦おうと話していた。選手たちは90分走りきってくれた。それが同点ゴールにつながった。(中村)北斗のゴールは素晴らしかったが、みんなの気持ちがボールに乗り移った。自分たちはJ1に行くんだ、と強い気持ちを持ってトレーニングしてきた」と感無量の様子だった。