仙台が来季J2の清水からDF平岡康裕(29)を獲得することが、26日までに決定的となった。近日中に契約を結び、年内にも正式発表される見込み。仙台DF陣は上本がJ2長崎、鎌田が柏へ移籍することが確定的。経験豊富なセンターバックが流出する状況にあり、平岡に白羽の矢を立てた。

 平岡は清水商高から05年に清水へ入団。08年のみJ2札幌へ期限付き移籍したが、10年間を清水でプレーした183センチのセンターバック(CB)。清水商高では3年時に主将として国体優勝し、U-18日本代表入りを果たした。プロデビューした06年からは2年連続でU-21、22と世代別代表にも選出された経歴を持つ。清水では10年からCBとして出場機会を増やし、14年にはリーグ34戦フル出場を達成。同時にフェアプレー個人賞も獲得した。J1通算は185試合、空中戦にも強く12得点もマークしている。

 また、仙台FW山本大貴(24)が来季J2の松本へ完全移籍することも決まった。複数の関係者への取材で26日までに明らかとなり、近日中にも発表される見込み。正式オファーを受けた山本は、悩み抜いた末に昨季期限付き移籍でプレーした古巣へ復帰する。今後の活躍が期待されていた若手FWの流出は避けたいところだったが、松本は違約金を準備し完全移籍で複数年契約を提示するなど、熱烈ラブコールを送っていた。