新生名古屋が14日、愛知・豊田市内で始動した。今季から元日本代表FWの小倉隆史新監督(42)が就任。ミーティングで「目標は優勝」と所信表明し、始動日としては異例の紅白戦(20分間)を実施した。新人監督は、ランニングからパス回しまで加わるなどやる気満々だ。

 「重圧は全部、僕に押しつけてもらって、大いに期待してもらいたい。タイトル獲得が大前提です。後は僕のマネジメント次第」

 まさに“オレ流”だ。同じ名古屋では04年に就任したプロ野球中日の落合博満監督(当時)が、初日に紅白戦を実施。1年目でリーグ制覇へ導いた。G大阪からMF明神、神戸からDF安田を獲得したものの、補強を最小限にして既存戦力の底上げを狙うのも落合竜と同じ。小倉監督は「言葉で言うのは簡単。ピッチで表現する」と言い切った。

 チームはDF闘莉王主将が退団。新主将は2月の2次合宿終了までに決める方針だが、新加入の安田は「立候補する。昔みたいにふざけたオレじゃない。みんなに伝えたいものがある」と宣言。GK楢崎も「主将だろうが、そうでなかろうが、俺はしっかりやる」。西野体制の昨季は年間9位。小倉新体制で今季の台風の目になる。【益子浩一】