昇格を目指すJ2東京Vが「ガウディ計画」のもと、異例の雪上スタートを切った。雪で真っ白に染まった東京・稲城のグラウンドで18日、初練習を敢行。ランニング中心に約1時間こなし、冨樫剛一監督(44)は「雪のおかげでいい負荷があって、立ち上げとしてはいい練習ができた」。練習前には、ミーティングを行い今季のプランをぶち上げていた。

 同監督は自ら作成したパワーポイントを駆使。キーワードに挙げた「進化、深化、真価」は、オフに訪れたバルセロナのサグラダ・ファミリアで思いついた。中に入り建築家・ガウディに思いをはせ、厳かな雰囲気に身を置きひらめいたという。8位で終えた昨季から継続を軸に、理想とするプレーを見せるため動画を集めると、世界的な強豪バルセロナのものが自然と並んだ。同監督は「ガウディ計画ですね」と言い、高い技術だけでなく、チームで攻守を連動させていく。

 昨季は開幕2戦1分け1敗と、ロケットスタートに失敗した。「みんなの思いは1つ。J1昇格に向けてやっていきたい」。開幕戦の札幌戦(2月28日)に照準を合わせ、計画を進めていく。【栗田成芳】