J2山形は千葉県館山市でキャンプを開始。1年でのJ1復帰を目指す戦いが始まった。

 山形が20日、千葉・館山キャンプ初日を迎えた。昨年の社長交代を乗り越え、スローガン「一新同体」を掲げた新生山形が、本格始動した。この日朝6時に山形を出発し、約7時間かけて館山に到着。体調不良でこの日の参加を見合わせたMFディエゴ(31)、コンディション不良のMF比嘉厚平(25)を除く26人が午後3時半から、ランニングや11対11のミニゲームで1時間ほど汗を流した。

 就任3年目を迎える石崎信弘監督(57)は「初日は気持ちが引き締まる。まずは体づくり。チームとしてのプレスサッカーは継承していく」と新加入選手11人が入団しても、スタイルはぶれない。「新しく入った選手には戦術や、やり方を落としこんでいきたい。どうしっかり理解してやっていくか」とこの日の練習後に早速、ミーティングを実施。石崎プレスサッカーの神髄を伝授した。

 今季掲げた「一新同体」は石崎監督が考え出した。「苦しい時期もあるけど、チームとサポーターが心1つになって戦っていかないと。一昨年のような最後まであきらめない戦い方。新しい社長、選手が来たし、新しくていいものを還元してほしい」と一心同体の一文字を「新」にかえた意図を説明した。

 1次キャンプは昨年より6日前倒しでスタートし、2月12日までの長丁場。石崎監督は「前に可能性のある選手も入ったし楽しみ。体力テストも良かったし」と新加入のFWディエゴ・ローザ(26)の名前を挙げた。キャンプを通じて新生山形の熟成を図る。