J3藤枝が大幅な選手入れ替えを断行した。27日、藤枝市内で16年の新体制発表会見を開いた。小山淳代表(39)ら首脳陣をはじめ、新主将のDF福王忠世(31)と新加入選手10人が出席。大石篤人監督(39)体制2年目となるシーズンはチームの顔ぶれが変わった。

 オフ期間中、在籍2年間で通算65試合37得点と得点源だったFW大石治寿(26)が栃木に移籍するなど計18選手がチームを離れた。一方、J2熊本で83試合11得点の実績があるMF大迫希(25)ら経験豊富な即戦力18人が加入。大石監督は「昨年以上のメンバーがそろったと思っている」と強調した。町田から加入のFW遠藤敬佑(26)は新エースの期待が高まる。スピードとパワーに技術も兼ね備え、大石が背負った背番号「9」を与えられた。遠藤は「結果にこだわってやっていきたい」と誓った。

 今後は御殿場合宿や、J2松本などとの約10試合の練習マッチを予定。同監督は「競争もあって厳しい練習ができている。実戦を通して、もっとチームのスタイルを浸透させていきたい」。戦力もそろい、開幕アウェー琉球戦(3月13日)に向けて万全の状態を整えていく。【前田和哉】