J2清水は、鹿児島で実現した磐田との「静岡ダービー」で惜敗(0-1)した。

 前半から両サイドを効果的に使った攻撃で主導権を握ると、同7分には右クロスからFW大前元紀(26)が決定機を作った。後半もFW鄭大世(31)を起点に仕掛けたが、ゴールが遠かった。シュート数は磐田12本に対し、清水は4本と積極性を欠いた。

 大前は「攻める時間は長かった。ただ、失点する前の時間の使い方がよくなかった」と反省を口にした。チームの守備はボールの取りどころを決め、連動した動きを見せて大崩れすることはなかった。しかし、攻撃はカウンター頼みの単調なプレーが目立ち、遅攻でのバリエーションに課題を残した。

 小林伸二監督(55)も「守備の意識は高かったが、攻撃はもう少し時間をかけないといけない」と指摘した。成績は1勝1敗で現在2位。10日の最終戦はJ2北九州と対戦する。【神谷亮磨】