「挑戦は今しかない」。仙台の新加入DF大岩一貴(26)が、虎視眈々(たんたん)とJ1デビューを狙っている。J2千葉から完全移籍で加わった守備の達人は、今日8日に行われるJ2群馬との練習試合で、アピールすると意気込む。

 仙台入りを決意させたのは何よりも「J1でやりたい」という素直な気持ちだった。「千葉ではそれ(昇格)がなかなか実現できない中でチャンスをもらった。(仙台は)堅守のチーム。守備の人間として学びたいし、挑戦したいと。やるなら今だというタイミングでした」。U-22、23日本代表としてロンドン五輪予選をともに戦った同世代の活躍も大岩の尻に火を付けた。「彼らに負けたくないですし、また一緒にやりたいと思ってますから」。

 屈強な体を武器にJ1舞台での飛躍を誓う。「1回くらい捻挫したことはあったかな」というほど、けがとは無縁。もちろん体を張った守備や走力には自信を持ち、サイドバック、センターバックのどちらでも可能なユーティリティー。「J1のスピードに慣れれば、ある程度やれる自信はある」と頼もしい。

 目標は「全試合に出たい」と、キッパリ言い切る。闘志と野望を、心の中で熱く燃やしている。【成田光季】