女子サッカーのプレナスチャレンジリーグ(なでしこリーグ3部相当)ノルディーア北海道の元選手2人が、昨年5月に辞任した元監督(49)とチームを運営する一般社団法人をセクハラなどで札幌地裁に訴えた問題で、クラブは提訴から一夜明けた13日も対応に追われた。

 公式サイトには、1月に就任した曽田雄志代表(37)が状況説明や謝罪を掲載。曽田代表は提訴は元監督によるセクハラと、その後の球団の対応が原因であると推測。「誠意のある対応をしたいと思っております」と記した。今後、訴状の到着を待って対応を協議し、週明けにもスポンサーや日本女子サッカーリーグ、北海道サッカー協会に報告を予定。曽田代表は「訴状の内容を見て誠実に対応し、新しいクラブを作っていきたい」としている。

 元監督は2月、元所属先のコンサドーレ札幌とクラブ間提携するタイのコンケーンFC監督に就任した。札幌の三上大勝GM(44)は「(同FC)オーナーは既に(元監督から)説明を受けたとのこと。現在直接の契約関係になく、コメントする立場ではないですが、関わる皆様が納得する解決方法が見つかるよう願っています」と話す。元監督にも提訴された情報は伝わっている模様だが、帰国予定や対応などは分かっていない。

 12日に出された訴状によると、元選手2人は2013年10月に当時の監督から体を触られるなど、セクハラ被害を受けた。元選手のうち1人は、被害を受けた13年当時、未成年だった。2人とも15年にクラブを退団している。