J2山形はホーム開幕戦でC大阪と対戦し、0-1で惜敗した。今季ここまで開幕3連勝と絶好調の相手と89分までスコアレスの好勝負を展開したが、最後に得点を許した。

 「新生モンテ」本拠お披露目の一戦。石崎信弘監督(58)が「うまくリズムが作れなかった」と振りかえるように、前半はシュート2本と沈黙。さらに、2つのアクシデントに見舞われた。前半38分DF石川竜也(36)が、後半11分にMF佐藤優平(25)が相次ぎ負傷退場。FK、CKすべてを任せられているベテランと、新天地で輝き始めた若武者の不在は大きかった。途中出場のDF栗山直樹(25)らが奮闘し、無失点に抑え続けたが……90分、元山形の相手FW田代有三(33)をフリーにさせ、痛恨の被弾を許す。

 悔しい敗戦に違いない。だが前を向くための課題は明確だ。石崎監督は「後半に失点すること、1点を取れるかどうかということ」と指摘する。4戦未勝利に「大変苦しいスタートとなりました」と本音も口をついたがシーズンは始まったばかり。栗山は「戦えてなかったわけじゃない。僕らはまだ完成してない。ブレずにやっていけばまだまだ挽回できる」と力強い。次節ホーム清水戦で初勝利を手に入れ、上昇気流に乗ってみせる。【成田光季】