強心臓の若きキッカーが帰ってきた。仙台のMF茂木駿佑(19)が、今日27日のナビスコ杯アウェー柏戦で今季初先発する可能性が高まった。昨季途中からJ2金沢へ期限付き移籍していたが今季から仙台に復帰。精度の高いFKなどキック技術に優れる若武者が、仙台では約5カ月ぶりにスタメン起用される見込みだ。

 相手の柏は下部組織時代に過ごしたクラブ。今季初先発は“古巣戦”。「第2の故郷ってわけじゃないですけど、下平さん(監督)にはトップでやってるというところを見せたい」と、活躍で成長を示すつもりだ。昨季は高卒ルーキーながら仙台で開幕スタメン入りを果たしリーグ11戦、金沢でも11戦に出場し経験を積んだ。だが「試合に出て満足してた部分があって次の高みがなかった。今年は1日1日を大切にしたい」。自身が育った場所でプロ初ゴールを決め、勝利を引き寄せてみせる。【成田光季】