浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(58)が“イデオロギー闘争”に勝利したことを喜んだ。FWジャクソン・マルティネス、MFグラル、パウリーニョという、3人合計の移籍金約100億円トリオを擁する相手に、3、4人が連動してダイレクトパスで崩す高度なパスサッカーで対抗。また切り替えの早い攻守で、高い位置でボールを奪い続け、主導権を握った。

 指揮官は「選手たちが見せてくれたパフォーマンスは、サッカーの世界は、お金で全てを変えないことを証明できたと思います。3人の素晴らしい外国籍選手がいますが、チームで上回れた」と満足げ。「全員が攻撃的な意識を持つ。全員がボールを失った後の切り替えの意識を持つ。そういったチームのコンセプトを表現できた」とうなずいた。