サッカー界の両雄が昨年7月以来となる対面を果たした。FWカズ(49)擁する横浜FCと、FW中山雅史(48)が所属するJFLアスルクラロ沼津が24日、横浜市内で練習試合で対戦した。試合前、出場予定がなかったカズが、アップをしていた中山の元に歩み寄った。中山が現役復帰後では初の再会に「儀式」という抱擁を交わした。

 練習試合にもかかわらず、テレビカメラ6台、報道陣約30人が集まった。ピッチ上での直接対決こそ実現しなかったが、約5分談笑。子供についてなど世間話を交えながら、「若い人は元気。でも俺たちはもっと元気だ」と笑った。カズが「けがには気をつけて」と伝えると、膝痛を抱える中山は「もうけがしてる!」とつっこんだ。

 今季初実戦となった中山は前半15分から約20分間プレー。シュートを放てず「もっとボールに絡めたらよかった。ミスもあった」と反省。ただ大声でパスを要求、味方を鼓舞と中山らしさは健在だった。公式戦出場へ向け「1年契約ですから、今年の中で挑戦していければ。もっと精度、動きの質を上げていかないと」と意気込んだ。【上田悠太】