天敵退治はお預けとなった。仙台レディースが、過去公式戦8戦1分け7敗の首位日テレに、アウェーで0-2と敗れた。決定機をつくらせない堅守を発揮したがミスから失点。シュートは1本だけで、少ないチャンスも生かせなかった。

 試合後、しばらくベンチに座ったままだった千葉泰伸監督(45)は「ショックですよ。負け方がね」。圧倒されての敗戦ではないからこそ、悔しさが募った。前半34分、DFの選手がゴールキックにしようとゴールライン際で体を寄せたが、ボールを相手に奪われて先制を許した。後半42分の失点も、中盤でボールを取られてミドルシュートをたたき込まれた。

 チーム唯一のシュートを放った主将のMF嘉数飛鳥(27)は「自分たちのミスでやられた。相手の方がチャンスを決め切れる力がある」と肩を落とした。大黒柱のMF川村優理(26)は「(日テレ)ベレーザ相手にびびっていた選手もいたと思う」と精神面を指摘。4位の順位は変わらなかったが、大一番とした一戦を落とし、首位日テレとの勝ち点差は6に広がった。【久野朗】