前半は両チームとも攻めきれなかった。

 広島FWウタカには、東京MF高橋と米本が挟み込んだ。対する東京FWムリキには広島DF塩谷がマークし自由を与えなかった。しかし後半に入ると、互いにチャンスが増えだした。後半5分に東京がゴール前で獲得したFKから、DF森重が右足で放った。広島もMF青山のミドルシュートで応戦。すると、東京DFラインのわずかなほころびを広島が突いた。

 同21分にDFラインの裏をとったウタカが左サイドをドリブル突破。シュートのような左足クロスをニアサイドで途中出場のFW浅野が決めて先制した。しかしその3分後に東京が追いつく。右サイドでボールを持ったMF河野のクロスに対して、DF橋本がゴール前で滑り込んで決めた。終盤はオープンな展開で、両チームチャンスをつくるものの、最後で決めきれずドローでの痛み分けとなった。