広島がアウェーの洗礼を浴びた。敵地には3万2444人の観衆でギッシリ埋まり、DF清水航平(27)がボールを持つたびに激しいブーイングを浴びせられた。清水は「サッカー専用スタジアムは独特。より響いてきましたね」と苦笑い。今季からG大阪が本拠地とする吹田Sは初体験の森保一監督(47)も「臨場感、迫力がすごかった。音の波動がサラッと抜けていくのではなく、体にビシビシ伝わってきた」と驚きを隠せなかった。

 アーセナルに移籍したFW浅野の代役として獲得したブラジル人FWアンデルソン・ロペス(22)が後半20分からJデビュー。両軍最多となる5本のシュートを放つなど、存在感を示したものの最後まで攻撃陣が不発だった。

 第2ステージの優勝戦線から大きく後退する痛い黒星となった。