来年からサッカーJリーグを中継する動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は23日、提供価格を月額1750円(税抜き)とすると発表した。

 東京都内で記者会見したDAZNのジェームズ・ラシュトン最高経営責任者(CEO)は「ファンにとって公正で手頃な価格」と述べた。

 同日から配信を始め、欧州や南米のサッカーのほかにプロ野球DeNAと広島の本拠地試合、米大リーグ、プロバスケットボールNBA、自動車F1などが定額で見放題となる。マネージングディレクターの中村俊氏は「日本のファンは複数のスポーツを見る傾向がある」と幅広い層の取り込みを期待した。

 インターネットを通じてテレビやスマートフォンなどに配信され、来年からはJ1~J3の全試合を生中継する。Jリーグについて無料の地上波と、BSで放送するNHKとTBSが来季も契約更新するかは未定だが、中村氏は「地上波、有料テレビ、他の動画配信と共存共栄していこうと考えている」との姿勢を強調した。

 DAZNを展開するパフォーム・グループ(英国)はJリーグと来年から10年間、約2100億円の契約を結んだ。