新潟はオフが明けた30日、天皇杯2回戦関西学院大戦(3日・デンカS)に向けた練習を開始した。DF増田繁人(24)が名誉挽回をかけてスタメンを目指す。

 リーグ戦第2ステージ第10節の鳥栖戦(27日)、新潟は増田のFKからのロングフィードをカットされ、カウンターから失点し0-1で敗れた。「このタイミングで天皇杯があるのはチャンス」と、増田はミスを帳消しにしようと前を向く。

 関西学院大戦は、福岡戦で負傷した不動のセンターバックDF大野和成(27)の出場が難しい状態。福岡戦で大野に代わって途中出場した増田が、スタメンに入る可能性は高い。「大野さんと同じことはできない」と言うが、189センチの高さを生かした空中戦と、1対1の守備の堅さで勝負するつもりだ。

 鳥栖戦翌日の28日、敵地からクラブハウスに戻ると、吉田達磨監督(42)の指導の下で30分ほどロングフィードの練習を行った。「悪いイメージを早く払拭(ふっしょく)できた」と、気持ちを切り替えた。

 増田は昨季、当時JFLだった町田に期限付き移籍。天皇杯で名古屋、福岡を撃破して4回戦に進出した。下部カテゴリーのチームのぶつかっていく姿勢を肌で感じており、「だから安定したプレーをしなければ」と自らに言い聞かせるように言った。