柏DF中谷進之介(20)が14日、千葉・柏市内で約2時間の練習後、次節の神戸戦に向けて「0に抑えることで勝ちも近づいてくる」と完封を誓った。

 チームは現在、首位川崎Fと勝ち点差3の5位。勝ち点で並ぶ4位神戸戦は、第2ステージ(S)の優勝戦線に踏みとどまるため、絶対に勝ち点3が欲しい一戦となる。「うちは勝たないと行けない立場。勝つしかない気持ちでやりたい」。相手は強力なブラジル人アタッカーを擁するが「相手に合わせて守備をするわけでない。自分たちのペースで守備ができれば」と頼もしかった。

 まさに勝利の使者だ。第2Sで中谷が出場した試合で、チームは9戦7勝1分け1敗。勝率は驚異の7割7分7厘。リオデジャネイロ五輪のバックアップメンバーとしてチームから離れた期間は2戦2敗だった。20歳でセンターバックとして守備の要を担う男は「自信にもなるし、昔より俺がチームを勝利に導くんだという気持ちも強くなった。責任感も出てきた」。最後に体を張って、シュート防ぐ場面が多く見られる。「危険を察知できるようになりました。体が反応できるようになった」と話した。