川崎FのMF田坂祐介(31)がU-16日本代表を率いる恩師・森山佳郎監督(48)にエールを送った。田坂は広島ユース時代、森山監督に指導を受けている。田坂が高2の夏に森山監督がコーチから昇格した。「すごい熱い。理論的なことを含め、いろんなこと吸収しようとするバイタリティーはすごかった」。試合前には、チームのいいプレーを集めた映像をつくり選手に見せていたという。「選手のモチベーションの上げ方がうまかった。今まで出会った監督の中で、その面は一番だったかも」と振り返る。

 U-16日本代表でも「戦う姿勢」を説いているが、田坂がユース時代も練習ではファウルをとらず対人の強さが磨かれたという。「自分が教えてもらっていたときも一貫して、戦えない選手は使わないと。よく色が出ていた」と話す。U-16日本代表は、25日のUAE戦に勝てば、2大会ぶりのU-17W杯出場が決まる。田坂は「A代表の敵を取ってもらわないと」と期待していた。