年間順位13位の磐田は、同18位でJ2降格圏の湘南とホームで対する。勝てばJ1残留に大きく近づく重要な一戦。全力で勝ち点3をつかみにいく。

 磐田は24日、湘南戦に向けてヤマハスタジアムで最終調整を行った。時折激しい雨が降る中、セットプレーの守備を入念にチェックした。湘南戦の次は新潟戦(10月1日)。J1残留争いのライバルとの直接対決を前に、名波浩監督(43)は「2連勝すれば今季最低限の目標、J1残留はほぼ達成できると思う」と言った。

 選手からは「責任を持って最後まで」「集中しよう」と声が飛び、練習の雰囲気も引き締まった。前節の天皇杯3回戦大宮戦(0-5)にトップ下で先発したMF松井大輔(35)は、中2日での先発が濃厚だ。持ち味のボールさばきで攻撃の起点になることを期待し、名波監督がリーグ戦10試合ぶりの先発起用を決断。松井は言った。「やるしかない。貪欲にいく。監督と同じ気持ちで乗り切る」。

 J2だった昨季は、終盤に13試合負けなしで2位を死守し、J1自動昇格を決めた。名波監督は「今年も自力で目標を達成できるところにいられるのは、いいこと」と選手に伝えている。公式戦3連敗中だが、目前の1勝をつかみ、流れを変えにいく。【保坂恭子】