J2清水DF三浦弦太(21)が、新ポジションで輝き始めている。16日のアウェー金沢戦に備え、13日は静岡市内で調整に励んだ。三浦は前々節C大阪戦から2試合連続で右サイドバック(SB)として先発出場。本職はセンターバックだが、次戦も右SBでの先発が確実で「まず失点しないことを心掛けたい」と意気込んだ。

 今夏はリオデジャネイロ五輪の最終メンバー候補に選ばれながらも、落選した。その後はチームでも定位置を失った。苦悩する中、右SBを本職とする選手が相次いで負傷離脱したことで再び出場機会がめぐってきた。小林伸二監督(56)も三浦の適応力に期待しており、この日もマンツーマンでの指導を重ねた。

 大型SBとして覚醒する能力を秘めている。身長は183センチで空中戦と対人の強さが武器。クロスやサイドを上下動する動きの質などが上がれば、相手には脅威になる。「難しいけれど、相手との駆け引きは面白い。もっと精度を上げていきたい」。次戦もアピールし、新たな定位置確保を目指す。【神谷亮磨】