J2札幌の四方田修平監督(43)が19日、あくまで“自力J1”にこだわる姿勢を打ち出した。22日東京V戦、30日熊本戦で2分け勝ちなしでも3、4位の結果次第で昇格が決まる。優位な立場にも「最低でも勝ち点8を取ること」と、他力決着を一掃した。残り6戦でC大阪の最大勝ち点は85。対象相手の失速頼みではなく、その上をいく勝ち点86を目標に定め、確実にJ1を目指す。

 そのために、まず開幕戦で敗れた東京Vをたたく。今季、初戦で敗れた町田、松本には2度目の対戦で借りを返しており「同じ相手に2回負けるのは悔しいですから」と、リーグ記録24戦不敗がかかるホームでの雪辱を誓った。さらに「1日早く試合がある。勝って相手にプレッシャーをかけられれば」と前を向いた。

 2戦2分けでも勝ち点80。3位C大阪2敗、4位清水1分け1敗以下なら、11月4戦を待たずに勝ち点13差をつけ、2位以内が確定する。得失点差でも差をつけておりアドバンテージは大きいが「まだ王手もかけていない。まずは、そこにたどりつかないと」と慎重。2戦先より、常に目の前の戦いに勝つ最善策を練り、1日でも早いゴール到達につなげる。【永野高輔】