川崎Fが広島に競り勝った。序盤は川崎Fが自陣でのパスミスからピンチを招き、前半7分には広島MF柴崎晃誠(32)が決定機を迎えるが、川崎FのGK新井章太(27)の好セーブで得点を許さない。

 川崎Fはゴール前までボールを運ぶが、広島守備陣の体を張った守備に阻まれ、なかなかシュートまで持ち込めない。前半を0-0で折り返した。

 後半に入ると川崎Fは速いパス回しでリズムをつくり、FW小林悠(29)MF大島僚太(23)が積極的にミドルシュートを狙うが、広島GK林卓人(34)の正面でゴールを割れない。

 後半21分には、DF塩谷司(27)がゴール左30メートル付近からFKを蹴りこみ、ゴールかと思われたが味方のオフサイドでノーゴールとなった。

 試合が動いたのは後半38分、大島に代わって入ったMF森谷賢太郎(28)のミドルシュートがネットに突き刺さり、待望の先制点が生まれた。

 後がない広島は、後半41分に途中出場のFW佐藤寿人(34)が得意の裏への飛び出しから決定機を迎えるが、シュートはGKの正面。

 広島はロスタイム残りわずかのCKにGK林もゴール前へ上がったが、逆にカウンターを食らい、最後はMF中村憲剛(35)が冷静に流し込み、ダメ押し点。勝ち点3を手にし、年間勝ち点1位の浦和に勝ち点1差の2位で追走する。