J3東京U-23のホーム相模原戦で、U-16(16歳以下)日本代表MF平川怜(16)がJデビューを果たし、初アシストをマークした。高校1年生ながら後半16分から出場。ボランチに入ると、ロスタイムにロングボールでFW林の3点目を演出した。4-1で勝利し、16歳6カ月11日のJ3最年少記録更新を飾った。中学生でのJデビューが期待される同代表FW久保建英(15)より一足先に、活躍を見せた。

 高校1年生でのJデビューとは思えぬ冷静さで空いたスペースを狙っていた。目の前に転がってきたこぼれ球に平川は迷わず右足でロングボールを蹴った。2点リードの終了間際。前掛かりの相手の裏を突く球で、FW林のハットトリックを演出。16歳6カ月11日の平川が、最後に見せた。

 バルセロナ下部組織育ちの久保とともに、9月にトップ登録をされた逸材は「できるだけ、早くトップチームの試合に絡めるようにして、将来は海外でプレーしたい」と夢をふくらませる。記録更新には「多分、すぐに抜かれてしまうと思うので、そこは気にしないでやりたいです」と、11月5日の長野戦(駒沢)で15歳5カ月1日でのデビューが期待される久保に負けじと、成長していく。