札幌MF宮沢裕樹(27)が、クラブ創立20周年に主将として、07年以来9年ぶりのJ2優勝とJ1昇格を決めたことを喜んだ。

 「1年やってきて結果が出たので、素直にうれしい。本当に1人1人が、チームのためにサッカーをやっていた。1年やってきて良かった。北海道コンサドーレのキャプテンをやらせてもらって、記念すべき年に優勝できて、本当にうれしい」

 北海道・室蘭大谷高(現北海道大谷室蘭高)で1年からエースストライカーとして活躍し、2、3年時に2年連続で全国高校サッカー選手権に出場し、全国から注目された。J複数クラブが動向を追う中、08年に当時J1だった札幌に入団し、それから札幌一筋の生え抜きだ。

 今季は、DF河合竜二(38)からキャプテンを託された。その河合から「この舞台で裕樹を男にしようと思って戦ってきた」と言われると、熱い抱擁をかわした。「(リーグ戦の)最後の方は足踏みしましたけど、自分たちが一番上にいるのは変わりない。仲間を信じてやってきた。今日もゲーム自体は厳しかったけれど、声援が走らせてくれたし粘り強く戦えた」と感慨深げに振り返った。

 来季はJ1に戦いの場を移す。「厳しい戦いが待っていると思うが、精いっぱい頑張ります。ピッチで会いましょう!!」とサポーターに呼びかけた。