浦和のペトロビッチ監督(59)が28日の練習後、鹿島とのチャンピオンシップ(CS)決勝を前にさいたま市内のクラブハウスで記者会見を行った。

 3日の第2ステージ最終節からCS第1戦まで26日間が空いての大一番に「正直なところは、(最終節から)すぐに戦えればよかった」と、年間勝ち点1位を獲得した勢いをそのままには臨めなかった難しさを口にした。逆に対戦相手の鹿島は準決勝を勝ち抜いて勢いづいている。「(鹿島とは)これまでも、どちらに勝利が転んでもおかしくない、拮抗(きっこう)した試合をしている。チャンスはフィフティーフィフティーだと思っている」と緊張感を漂わせた。

 リーグ戦を終えて勝ち点で15の差をつけた鹿島と一発勝負で優勝が決まることに対し、「本来は我々がチャンピオンでもおかしくない」と違和感も口にした。来季から3季ぶりに1ステージ制に戻ることも決まっており、浦和にとって恵まれない立場だという印象は残る。指揮官は「与えられた日程でやる。自分たちのやり方で(優勝を)勝ち取りたい」と、勝負弱いと言われたイメージを払拭(ふっしょく)しての戴冠を誓った。