札幌が、来季新戦力として仙台のFW金園英学(28)を獲得する。札幌からのオファーに対して18日までにクラブ間で合意に達しており、近日中に正式発表される見込みだ。

 金園は11年に磐田入り。1年目にリーグ28試合で12得点を挙げ、12年には日本代表に選出された。15年に加入した仙台でも活躍していたが、今季は6月に両足首の関節を手術した影響もあり、出場7試合にとどまっていた。札幌はJ1通算99試合26得点の実績に加え、金園が持ち味とする泥臭いプレー、献身的な守備がチームコンセプトに合致すると判断。出場機会を求めていた金園も来季J1となる新天地でのプレーを決断した。

 札幌はU-23韓国代表としてリオデジャネイロ五輪に出場した仙台MFキム・ミンテ(23)にもオファーを出しており、こちらも獲得が濃厚。キムは187センチの長身ボランチで、仙台では1年目の昨季16試合出場で4得点も、今季は出場3試合と出場機会が減少していた。また、代理人を通じて交渉を続けていた東京MF水沼宏太(26)については、この日までに獲得を断念した。

 ◆金園英学(かなぞの・ひでたか)。1988年(昭63)9月1日、大阪府生まれ。立正大淞南、関大を経て11年に磐田入り。15年から仙台でプレー。J1通算99試合26得点。184センチ、78キロ。FW。利き足は右。