◆C大阪MF丸岡満(20)

 ドイツの名門ドルトムントで認められた才能を持つ。C大阪ユースからトップ昇格が決まっていたが、18歳になった14年1月6日にドルトムントへ期限付き移籍が決定。ユース時代の欧州遠征でドルトムントU-19(19歳以下)と対戦した際、強化担当から注目を浴びた。当時のクロップ監督からも評価され、期限付き移籍が実現した。

 20歳になった16年シーズン、C大阪に復帰した。背番号は、かつて清武や柿谷、南野が背負った「13」。即戦力として期待されていたが、元日本代表がひしめく層の厚いC大阪の攻撃陣には割ってはいることがなかなかできなかった。J2での出場はわずか3試合。J3のセカンドチームC大阪U-23が主戦場だった。

 高校を卒業してすぐにドイツで生活しただけあり、語学は堪能だ。ドイツ語、英語で生活に困ることはない。ドイツでは日本代表MF香川と食事をともにすることが多かった。丸岡は「真司くん(香川)とは本当によく連絡を取っている。アドバイスももらっている。真司くんに俺が勝っていることと言えばドイツ語。真司くんより絶対俺の方がうまい」とニヤリ。人なつっこい性格で、すぐに人の懐に入ってくる。

 来季、チームはJ1に昇格する。ポジション争いはさらに激しくなるだろう。それでも、丸岡には香川の助言という武器もある。目標は「日本代表」と丸岡。憧れの先輩と同じ舞台に立つことを目指して、17年はさらに力をつけていきたい。

 ◆丸岡満(まるおか・みつる)1996年(平8)1月6日、徳島市生まれ。徳島・川内中時代に全国大会出場。高校からC大阪ユース入り。14年にトップ昇格を果たすが、18歳になった同年1月にドルトムントに期限付きで移籍。攻撃的MFとして主にセカンドチームでプレーした。16年にC大阪復帰。J2通算3試合無得点。J3通算24試合2得点。173センチ、64キロ。