昨季国内2冠で、クラブW杯でも準優勝した鹿島が17日、茨城・鹿嶋市内で始動した。今冬の欧州移籍を目指しているMF柴崎岳(24)も参加した。

 最初のランニングではチームの先頭を走り、フィジカルトレーニングも意欲的に最前列で行った。パス練習では新潟から移籍したボランチのMFレオ・シルバ(31)や、高卒ルーキーのMF安部裕葵(ひろき、17=広島・瀬戸内高)らと一緒に笑顔でプレーした。

 練習後は約10分間、集まったサポーターにサインや記念撮影などで対応した。移籍に関しては、仲介人を通じて交渉中だが、正式なオファーはクラブには届いていない。スペインやドイツなどの複数クラブが獲得に興味を示してはいるが、22日のタイ遠征までに決定しなければ、同行する予定だ。欧州の移籍期限は31日まで。柴崎は報道陣の質問に対しては無言を貫き、家路を急いだ。

 左膝負傷中のDF山本脩斗(31)は別メニュー調整。天皇杯を欠場していたFW金崎夢生(27)は「足はもう大丈夫だよ」と、Jリーグのチャンピオンシップで捻挫した左足首の回復を強調し、集まった約300人のサポーターに元気な姿を披露した。【鎌田直秀】