なでしこリーグのマイナビ仙台が1日、11年東日本大震災の被災地、宮城・東松島市を訪れ、思いを新たにした。

 津波犠牲者の慰霊碑に献花し、その後は小野駅前応急仮設住宅を訪れた。被災当時の苦労話に耳を傾け、同住宅の主婦らが手縫いで製作している、サルがモチーフのキャラクターのぬいぐるみ「おのくん」を手にした。

 今季から指揮を執る越後和男監督(51)は「生の話を聞いて驚いている」と話した。兵庫出身の新人MF三橋真奈(22)は「勉強になりました。宮城に来たからには、そういった人たちの気持ちを背負って戦わないといけない」と、被災地チームとしての自覚を口にした。

 午前中には仙台市の大崎八幡宮で必勝祈願。今季のチームスローガンの「One HEART(ワン・ハート) 心を熱く」になぞらえ、越後監督は「心1つに熱く戦うということで」と、絵馬に「ONE HEART」と記した。

 チームは被災地訪問を終えた後に、第1次キャンプ地の千葉・館山に移動。2日からキャンプインする。