C大阪のMF清武弘嗣(27)が、チーム改革に着手した。12日、宮崎合宿を打ち上げて帰阪。4年半ぶりに古巣復帰した清武は、前日11日夜に宿舎内で選手を集め、自主的に即席ミーティングを開催した。代表で同僚のMF山口は「キヨ君(清武)と話をしました。何人かで(映像を)見ようとなって『俺もいいですか』みたいな感じで集まった」と舞台裏を明かした。

 今合宿中は8日横浜FC戦、11日福岡戦とJ2相手に2戦連続ドロー。得点力に課題を残した。清武、柿谷、杉本ら技術のある選手が前線に多くいることから、ボールを保持する時間が長い反面、得点に直結するプレーが少ない反省点が出た。右サイドのMF水沼は「みんなでビデオを見て改善点が出てきた。中央ばかりでなく、サイドからも質の高い攻撃をしようという話をしました」と話した。

 合宿最終日のこの日は、約700人のファンが集結。清武は報道陣に多くを語ることはなかったが、30分近くをかけ丁寧にサインに応じた。選手間ミーティングについて山口は「継続的にやると思う」と説明。尹晶煥監督は「この合宿で計画していたことは全部できた」と総括した。清武効果でチームが団結。いよいよ25日のJ1開幕磐田戦(ヤンマー)に向けた最終調整に入る。【益子浩一】