J1ベガルタ仙台の新加入FWクリスラン(24)が宮崎キャンプ8日目の21日、アウェー磐田戦(3月4日)でのJ1デビューに照準を合わせた。

 クリスランは今季ポルトガルリーグ1部ブラガから期限付き移籍で加入。同リーグ戦で負傷した右太ももの検査のため1月30日に練習参加を見送った後、5日に右太ももの肉離れで全治約4週間と診断されたとクラブから発表された。別メニュー調整が続いたが、この日に全体練習に一部合流。サーキット走などに参加して「いい状態」と好感触だった。

 復帰時期について聞かれて、「自分のマックスパワーを出せるのは、2試合目からだと思う」と、見通しを語った。練習では軽快な走りを見せたが、「自分の体を理解しながら冷静に」と焦らずに、デビュー戦に向けて万全を期す。

 練習試合にはここまで出場していないが、試合を見て戦術理解に努めてきた。「アグレッシブなサッカーをしている。前線に何人も選手がいた。ただその中でもカウンターをされない作業をやっていると見ている」とチームを分析した。

 デビュー戦を2戦目と位置づけたクリスランについて、渡辺晋監督(43)は「そういう意気込みは頼もしい」と評価。「来週から全体練習に入れるという話です。練習試合を1回やってみてからの方がいいかなと思っている」と、クリスランの今後の予定について語った。