名古屋から京都サンガFCに移籍した元日本代表DF闘莉王(35)が、開幕戦で敗戦につながるPKを献上した。

 1点を追う後半10分。ドリブルで仕掛けてきたモンテディオ山形MF南と1対1の形になり、ペナルティーエリア内で倒した。このPKを決められて0-2と難しい試合展開にしてしまった。

 闘莉王は「自分から(倒しに)行ったわけではない。そんなに俺は動いていない」と悔しそう。黒星発進にも「これで自分たちのやろうとしていることを曲げてはいけない。簡単にはいかないが、取り返さないといけない」と巻き返しを誓った。

 今季から指揮を執る布部陽功監督(43)は、闘莉王について「プレーでも声でもチームを引っ張ってくれた。選手を鼓舞して、試合後も『次だ、次だ!』と言ってくれた。シーズン中はいい時も、悪い時もある中で、頼りになる存在」と信頼が揺るがないことを強調していた。