異例の2日前行動だ。ベガルタ仙台は4日のアウェー、ジュビロ磐田戦に向けて、今日2日の練習後に仙台をたち、明日3日に静岡県内で練習を行う。前々日に敵地入りするのは、渡辺晋監督(43)の就任後では初の試みだ。渡辺監督は「静岡は遠いという認識があった。東京駅で1時間、ひかりに乗り換えるために待たなきゃいけない」と強調した。

 仙台から磐田までは約600キロ。新幹線を2路線も乗り継ぐため、選手への影響を懸念した形だ。昨年6月のアウェー戦。4連勝と波に乗って迎えた1S最終戦だったが、0-3で敗れた。早めの敵地入りが必ずしも勝利に直結するわけではないとしつつ、「戦っている時、一番の原因ではないが、要素の1つだった。ストレスや移動の疲れが出るので、軽減させてあげたい。コンディションを踏まえたい」と話した。

 昨季の磐田戦は2戦2敗。「仙台からも多数かけつけてくれるだろう」。敵地に乗り込むサポーターのためにも、リーグ戦では10年11月以来の勝利を狙う。【秋吉裕介】