ホーム開幕戦で勝利したFC東京が、13年以来4年ぶりの開幕2連勝を飾った。

 東京都の小池百合子知事が青赤のユニホーム姿で応援に駆けつけた一戦。前半は0-0で折り返した。東京は前節鹿島戦と同じスタメン。しかし、ラストパスの呼吸が合わず、ボールだけが無人のスペースに流れる展開が続く。ロスタイムに、MF高萩からFW大久保嘉にボールが渡り、最後はFW永井へ絶妙なスルーパスが出たが、呼吸が合わずシュートを打てなかった。

 対する大宮アルディージャは、味スタでは5試合連続で「1-0」のスコアで東京に勝っている。自信を後押しに、ボールをつないで試合の主導権を握り、前半30分にゴール正面で直接FKを得る。MF大山がキッカーを務めたが、ゴール右に外れた。大宮優勢で前半が終わった。

 後半に入ると、最初に東京のベンチが動く。9分、MF河野に代えてMF中島を投入。一気に攻撃のスイッチが入った東京が先制する。21分、ペナルティーアーク手前まで攻め上がった日本代表DFの森重主将が右足でミドルシュート。GK塩田の左手をはじいて、ゴールに飛び込んだ。

 追う展開になった大宮はMF横谷、MFマテウス、FWムルジャを立て続けに起用。32分に右CKからムルジャがヘディングシュートを枠に飛ばしたが、GK林の好セーブに遭った。

 最後は東京がDF徳永を投入して3バックに変更。逃げ切りを図る布陣にした上でカウンターも狙い、ロスタイム1分にダメ押し点を奪った。ゴール前で中島のクロスを受けたゴール前で大久保嘉がループシュート。GKに阻まれたが、こぼれ球を中島が右足で決めて2点目を奪った。ホームでは6年ぶりとなる大宮戦の勝利で東京が開幕2連勝を果たした。反対に大宮は開幕2連敗となった。