ザスパクサツ群馬の森下仁志監督(44)は、試合後の監督会見で、湘南ベルマーレに2点目を献上した、後半4分のPKの判定に疑問を呈した。

 森下監督が指摘したのは、同3分にMF松下裕樹が、ペナルティーエリア外から中に仕掛けた、湘南MF高山薫を倒した場面の判定だ。

 あまり、審判のことは言わないんですけども…今、映像を見て、2点目のPKが、ああいう状況になったらPKを取られるのかなと。ボールはゴール方向に向かっていなくて、高山君も最初にペナルティーエリアの外からプレーしていて、それでPKになった。(審判に)聞いてみたい。

 ただ、森下監督はそれ以上、審判の判定については語らなかった。「2点目も3点目も、自分たちのボールを奪われてのこと。審判の判定に委ねますけども、自分たちが成長するためには、出力を上げていきたい」と、自軍のプレーの至らなさを指摘した。

 開幕から2連敗で、得失点差で最下位となったが、森下監督は「1、2戦、通して成長してきている。サッカーが出来る子たちが、たくさんいる。勝負の部分を徹底させたい」と前向きだった。監督の言葉どおり、日体大で昨季、関東大学リーグ1部得点王に輝いた、期待の新人FW高井和馬(22)が後半9分にJ初ゴールを決めた。「1点入ったのはプラスですし、今まで、あれだけパスをつないで得点できたか…多分、初めてだと思う。チャンスを生かして、チャンスを決められるようにしたい」と、12日の横浜FC戦に気持ちを切り替えていた。