東京ヴェルディの元日本代表MF橋本英郎(37)が、C大阪から移籍後、初出場した。試合後の主な一問一答は、以下の通り。
-途中出場ながら、ピッチに入った途端、周囲に積極的に指示を送った
どんな感じで出るのか、つかめていなかったんですけど、急きょ出る形になった。1番しんどい時間というか、流れが早くなっていて…酸欠のような状態になるんかなと思ったら、案の定、そうなりながら、なかなか落ち着く時間が作れなくて、しんどかった。最終的に勝てて良かった。
-周囲に伝えたことは
全体的に間延びしている部分があって、後ろの部分に、ちょっとだけ感覚的に伝えたいことがあったので、少しそういう話をしました。ポジショニングで、もうちょっと高い位置を取った方がいいんじゃないか、サイドに流れ過ぎているんじゃないかとか…。チャレンジしてほしかったですけど、言っても簡単に変えられることではなかった。
-攻めるより落ち着かせることを考えた?
僕が入る前は、チャンスは何回かあったと思いましたけど(後半20分に)入った時は、ブラジル人2人が(体力的に)厳しい状態だったので、これ、攻めるべきなのかなぁ…と思った。自分たちが、ゴール前までボールを運んでいってあげれば(ブラジル人2選手からも)いいプレーは出てくると思ったので、そうしたかったけれど、うまくいきそうで、うまくいかなかった。
-運動量が豊富だった
(監督から)言われていた部分もありましたし、他の選手が体力的に、なかなかいい状態じゃなく、カバーせざるを得なかった。(後半30分に入ったFW)梶川君だったり、後から出てきた選手が、体力的に助けになってくれた部分は大きかった。
-ロティーナ監督は試合後の会見で、橋本選手の経験が大事だと語った
そこ(経験)が足りない感じは、すごいしました。(DF永田)充も、それはすごい感じていました。終わった後に、臆病になっている部分も感じた。新しい監督になって、チャレンジしようとしているところがある。開幕が、自分たちの思い描いた形ではなかった分、勝つということが、いい方向に作用したらいいと思う。
-流れの中で点が取れたのは大きい
チャンスが、思っていた以上に作れていた気がしましたけどね。もうちょっと、自分らが積極的にいけば、点を取れたんじゃないかな、という思いの方が強いですね。
-監督は、守備は良くなってきたと
(大分は)パワフルにやってきた、前の3人だけで崩す、というくらいのサッカーだった。分厚く攻められたら、どうなのかな? 最後の方は、ちょっと危なかったと思うんですよね。相手が人数をかけてきたし、単純なクロスですけど、合わされたりもしていた。まだまだだと思う。
冷静に試合を振り返り、チームを分析するのも、経験のなせるわざ…ロティーナ監督から求められているものは、橋本自身が1番、理解している。【村上幸将】