鹿島アントラーズがホームでブリスベン(オーストラリア)に快勝し、2勝1敗の勝ち点6とした。同組の蔚山(韓国)とムアントン(タイ)戦が0-0で引き分けたため、首位に浮上した。

 前半43分、先発出場したFW鈴木優磨(20)がDF伊東幸敏(23)の右クロスを右足ボレーで合わせて先制した。2月28日の敵地ムアントン戦では後半39分にPKを外し、ロスタイム弾を決められて敗れただけに「借りは返せたという気持ちはある」。だがフル出場での1得点には満足していない。「この相手ならもっと点をとれないといけない。複数得点をとれれば、もっとスタメンに近づくと思った」と、勝っても悔しい表情を見せた。

 10日のJリーグ第3節横浜戦(カシマ)での決勝ゴールに続き、日本代表ハリルホジッチ監督の御前試合で2戦連続ともなった。23日の敵地UAE戦から再開するW杯アジア最終予選での初代表入りにも期待は集まるが、「今はまだ、自分のチームでスタメンでもないですし、これからもいっぱいゴールをとれるように頑張りたい」。試合後、ハリルホジッチ監督は「若いながら、しっかりプレーができている。ぜひ継続してほしい」と、今季対外試合12戦9得点の絶好調男を評価した。

 鹿島は、第4節では4月12日にブリスベンとアウェーで対戦する。【鎌田直秀】