北海道コンサドーレ札幌は明日2日、敵地の中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦する。3月31日には、札幌・宮の沢で、紅白戦や攻撃のセットプレーを確認した。3戦連続フル出場中のMF田中が前日30日に右足の張りを訴え、この日は別メニュー。さらに、紅白戦の最中に、ここまで全試合出場中のMF石井が左足首を痛めるなど、トラブル発生。18歳のFW菅大輝に、J1デビューのチャンスが巡ってきた。

 2種登録の昨季、すでにクラブ史上最年少で先発デビュー済みも、J1に昇格した今季はリーグ戦4試合を終えて、まだベンチ入りがない。それでも、90分フル出場した3月15日のルヴァン杯磐田戦(ヤマハ)では全2得点に絡む活躍で猛アピール。「前半は何度かパスミスやトラップミスがあって、びびってしまった。自分の中では評価していない」と自己採点は辛めだが、それも貪欲な姿勢の表れだ。

 この日の紅白戦では、途中から主力組に加わった。「スプリント力、裏へのパス、そういう部分も自分の武器。結果を残せば、監督にも良い印象を残せると思う」と野心を燃やす背番号38は「チャンスをしっかりつかめるよう、最高のパフォーマンスを出したい」。フレッシュな力を、存分に披露する。【中島宙恵】