ヴィッセル神戸が2-0で快勝した。前半17分、FW大槻がスルーパスから抜け出し、中央をドリブルで駆け上がると、たまらず飛び出した横浜F・マリノスGK杉本もかわし、無人のゴールに流し込んで先制。風上に立った後半は優位に試合を運び、後半40分には右CKからMF小林が頭で合わせて2点目を奪った。前節は試合がなかったため、現在首位に立つリーグ戦に続き、快勝発進となった。

 直前に行われた8日のリーグ戦大宮戦から、先発9人を入れ替えて臨んだ。大宮戦では途中出場だった大槻は、この日は先発して先制ゴール。「チームが同じベクトルに向かって、いい雰囲気でできている。控えにもいい選手が多くて刺激になっている。その中で点を取れたのでよかった」と振り返った。

 敗れた横浜は前節C大阪戦に続き2連敗となった。モンバエルツ監督は「前半で2、3回危険なカウンターを許し、そのうち1回で失点した。リードを許したことで難しい展開になった」と分析した。それでも、8日のリーグ戦磐田戦から先発全員を入れ替えるなど、若手主体のこの日のメンバーについては「パフォーマンスは上がっている。質の高いプレーも見せてくれた」と、今後に期待していた。