サンフレッチェ広島が最少得点を守り切り、リーグ戦のガンバ大阪戦に続いて公式戦2連勝。虎の子の1点を決めたのがMF茶島雄介(25)だった。

 前半30分、MF森島司(19)がペナルティーエリア右に進入し、中央へパス。そこに茶島が走り込み、右足で決めた。「相手GKの逆を突けた」と好感触の1本。「ビルドアップがうまくできて、工藤さんが前でつぶれてくれた。チームとしていい形ができた中で、自分が決められた」と組織で取ったゴールを強調した。

 森保一監督(48)は「粘り強く守ってから、うちらしい攻撃ができた」と選手をたたえた。シュート数は新潟の8本に対し5本、CKは4本対1本と、どちらも相手より少ない。後半は開始から6分間、自陣に押し込まれるなど、展開的には苦しかった。それでも「守備から攻撃に移った後、何度相手に止められても勇気を出して攻めていた」。森保監督はチーム全体の精神力を感じ取った。

 リーグ戦、ルヴァン杯とともに初勝利を挙げたことで、追い上げの準備は整った。