J2モンテディオ山形のFW阪野豊史(26)が、節目の試合をメモリアルゴールで飾る。14日、山形県総合運動公園サブグラウンドでシュート練習を中心に最終調整を行い、軽快な動きで好調をアピールした。今日15日のホーム東京ヴェルディ戦でJ通算100試合出場となるが、自身のゴールでチームを今季初連勝に導くつもりだ。

 前節大分戦で決勝ゴールを決めた勢いは止まらない。「サイドからいいボールを供給してくれているので枠内に蹴れるように意識したい。3試合勝ててなくて重い空気があったけど3点取って勝てたことで前向きにできている。高い位置で奪ってボールを回せれば」と、手応えを口にした。

 「ゴールを決めたけど(祝福の)連絡はきませんでした」。隣県の親友と刺激し合っている。今オフ、明大時にホットラインを組んだ仙台のMF三田啓貴(26)と合同自主トレを敢行。ともにスペイン留学した仲で、サッカー以外でも学ぶところが多いという。

 06年に浦和ユースからトップに昇格。開幕デビューを果たすが、出場機会が激減しJ2を渡り歩いた。今季からJ1昇格を目指し、自身が公式戦初ゴールを決めた山形に移籍してきた。節目につながった縁は、ゴールで飾る。【下田雄一】