順大がU-20日本代表候補FW旗手怜央(2年)の2発で、昨季王者の明大に快勝し、開幕戦を飾った。

 0-0で迎えた後半22分。1年生MF望月陸のパスを、抜群のトラップでピタリと止めると右足で決めた。同35分にはパスカットからカウンターに転じ、再び右足でゴールネットを揺らした。昨年の総理大臣杯決勝では明大に完敗。旗手には何もできずに終わった、という思いがあった。前半は明大にペースを握られたが「絶対にチャンスはあると信じていた。そこで決められれば大臣杯のリベンジができると思っていた」。じれることなく、DFの背後へのランニングなどボールを引き出す動きを続け、しっかり結果を残した。

 3月のU-20(20歳以下)日本代表のドイツ遠征では、FW小川航基(磐田)のオフ・ザ・ボール(ボールを持っていない時)の動きに影響を受けた。「特に小川選手のオフの動きが本当にうまくて。そこが本当に自分のためになった」と振り返る。堀池巧監督は「アンダーの代表に行って、オフ(ボールを持っていない時)の動きやハードワークする部分でいい影響を受けたと思う」と目を細めた。

 U-20では、同じポジションにFW久保建英がいる。「久保選手は本当にうまい。ボール持てば、今年高校1年なのに…、という感じ(笑い)」と話す。だが「自分の持ち味であるゴールに向かうドリブルは磨いていきたい。自分にも(世代別代表に入る)チャンスは少なからずあると思うので。しっかり、チームで結果を残して目指したい」と話した。