ガンバ大阪長谷川健太監督(51)が、3年ぶりに実現する大阪ダービーで必勝を誓った。今日16日のセレッソ大阪戦(ヤンマー)へ、15日は大阪・吹田市内で調整。非公開練習にもかかわらず約70人のサポーターが駆けつけ、指揮官ら選手全員が異例の激励を受けた。公式戦2連敗中のG大阪は、全席完売で4万人以上の動員が見込まれる敵地で意地を見せる。

 G大阪長谷川監督が闘魂を注入された。宿敵との一戦を前に、この日の練習場の熱気は最高潮まで達していた。ピッチとクラブハウスの通路には横断幕が掲げられ、練習を終えた選手は1人ずつ約70人のサポーターとハイタッチ。公式戦2連敗中という現状に、中には厳しい言葉もあった。

 長谷川監督は「選手は一生懸命やっている! 絶対に勝つ!」とサポーターに宣言。「プライドを懸けた気持ちで戦う試合。そういう気持ちを出していかないと。やらなきゃいけない」と熱かった。

 3年前に初めて臨んだ大阪ダービー。清水時代に静岡ダービーの経験があったが、大阪での戦いは「ここまで盛り上がるんだ、とビックリした」。特に14年ヤンマーでの一戦は、大阪ダービー史上最多の4万2723人を動員。想像以上の雰囲気を警戒し、今回も選手に「心構えをして欲しい」と円陣で説いた。

 FWアデミウソンやMF今野ら主軸が欠場するが、逆境に強いのもG大阪。MF遠藤は「ぶつかっていく」と力強い。4位G大阪と6位C大阪は勝ち点11で並ぶ。優勝のためにも負けられない。勝ち点3以上に価値のある1勝を総力戦で奪いにいく。【小杉舞】