横浜F・マリノスのMF中島賢星(20)、DF遠藤渓太(19)が、そろってプロ初ゴールを決めた。中島は後半20分、左サイドからのFKのこぼれ球を、右足ボレーで豪快に決めて勝ち越しとなる2点目を奪った。遠藤は同38分、また抜きから中央へドリブルで切り込み、勝利を決定づける3点目を決めた。

 試合後のヒーローインタビューでは、先に呼ばれた中島が初ゴールの感想を聞かれると「最高に気持ちよかったです」と話し、思わず感極まって涙を流した。続けて「これからも一緒に戦ってください」と、サポーターに呼びかけた。続いて呼ばれた遠藤は終始冷静な口調ながら「小さいころからマリノスでゴールを決めるのが夢でした。これで満足せず、リーグ戦でもゴールを決められるよう頑張ります」と、夢を実現させた喜びを語った。

 その後、試合会場を引き揚げる前には、遠藤はヒーローインタビューを振り返り「(中島が泣いた)あの後だとやりづらいですよね」と冗談交じりに話しながらも「サイドバックで前に向かっていくシーンが少ない中、ゴールの場面は高い位置でプレーできる数少ないチャンスだったので、やりきる気持ちだった。(初ゴールは)かけがえのないもの」と、喜びをかみしめた。中島は「なかなか結果が出なくて、うまくいかなくて、でもネガティブにならずに、ポジティブにやってきた結果。いい意味で、このゴールをこれからにつなげていきたい」と、前を向いて話していた。