4月30日に首位浦和レッズを撃破した大宮アルディージャが1日、さいたま市内で3日のルヴァン杯仙台戦に向け調整を行った。浦和戦の先発メンバーは軽い調整で終え、途中出場やサブ組が熱心に戦術練習に励んだ。浦和戦で3本のシュートを放ち、攻守で躍動したFW瀬川祐輔(23)は「格別なうれしさを味わえた」と振り返った。

 今季、J2群馬から加入。ドリブル突破とスピードを武器に開幕から2戦連続で先発に起用されたが、2度の足の捻挫で、約2カ月間、離脱していた。「ずっと情けないなと思って苦しかった。ビッグゲームで出場して勝てたのは、今まで感じたことのない気持ちになった」と振り返った。後半27分にベンチに下がったが、仲間の必死の戦いをベンチで見て「泣きそうになった」という。

 選手個々の球際の強さも目立ち、瀬川も「明らかに今までの8試合と、昨日の1試合は気持ちが違っていた。昨日の試合をスタンダードにしていかなくてはいけない」とキッパリ。浦和、G大阪、鹿島ら上位との対決を終えた。最下位は脱出していないが、6日からは札幌など順位が近い相手との戦いが続く。「次勝たないと意味がない」と気持ちを切り替えていた。