戦友に追いつき、追い越せ-。ベガルタ仙台は2日、今日3日のルヴァン杯大宮アルディージャ戦に向け、セットプレーなどで調整。今季初先発が濃厚で2年目のDF小島雅也(19)は、前節清水戦(4月26日)でプロデビュー&決勝弾を挙げた同学年のMF椎橋慧也(19)を意識。「狙えれば(ゴールを)取りたいです」と奮起した。

 渡辺監督から「攻撃の時は積極性やスピード感がストロング」と、お墨付きを得た。もちろん職責も全うする。同監督から「まずは守備から入れ」と言われるように、「攻撃も好きだけどまずは守備から。ファーストプレーで相手FWが嫌がることをする」と決意。最終ラインをともに構成する椎橋とは「言い合いながらできれば」と語った。

 MF佐々木、DF常田を含めた同学年4人は、月1回はカラオケで遊ぶほど仲がいい。だが他の3人はすでに今季先発出場を果たした。清水戦で“1失点”の椎橋を意識してか、「僕を書くなら、1アシストや1点じゃダメ。失点しちゃダメ。無失点の時でお願いします」と言い切る。佐々木が「静か」と話す男が、先行する同学年超えの活躍を虎視眈々(たんたん)と狙っている。【秋吉裕介】